HOUSE WATCHING 35~見晴らしのいい高台にあつらえた風が通う自然素材の家~

都窪郡早島町Sさん邸

塗り壁のやさしい風合い、パステル調の色むらが味わい深いスパニッシュ瓦でコーディネートされた外観。レトロな雰囲気の無垢材玄関扉、上げ下げ窓はいずれも“風家”の定番です。 もっとも使用頻度が高いリビングは開放的でさわやかな雰囲気に。「梁を見せている、自然な感じがよかったです」と奥様。幅広の掃き出し窓からは、一帯の景色が広がり、まぶしいくらいの採光を確保しています。収納スペースを壁内に設け、凸凹のないすっきりとした空間づくりにこだわられたそうです。大きな窓、リビング階段を設けていても、セルロースファイバー断熱材+ペアガラスのおかげでエアコンの効きもよいとのことでした。
■家づくりのきっかけ
 名古屋、神奈川に次ぐ赴任地として岡山へ来られたSさん。いずれの地域でも賃貸住宅にお住まいだったそうです。「家賃とマイホームを建てた場合の月々の支払い金額が、そんなに違わないんですね」ということで、なるべく早く家を建てようと、ご結婚当初から土地探しや家を建てるための情報を収集されていたとのことでした。

窓から差し込む太陽の光と彩りも鮮やかな緑が、リゾート気分も味わわせてくれるダイニング。キッチンカウンター下の棚もオーダーメイドで、「建築中に現場に来て、あったほうがいいと思いお願いしました」と奥様。臨機応変な対応も大きな魅力のようです。
自然の素材にこだわったというSさん邸では、システムキッチンも発売されたばかりという無垢材でコーディネート。「リビングから見えても違和感がないように選びました」

■建築
 「大手メーカーの集まる住宅展示場へも行きましたが、それはプランやデザインなどを参考にするためだけで、家を建てるのは自由設計で何かと融通がきき、予算的にも問題がない地元の工務店と決めてました」とご主人。インターネットを使っての情報収集も積極的にされたとのことでした。
  高台にある見晴らしが良い分譲地を見つけられてからは、“風家”という自然素材をたっぷり使う家を手がけているのでプランニングを依頼。「モデルハウスの第一印象がよかったんですね。外観、木の質感、デザイン性はもちろんですが、価格も予算に見合う感じで、理想的でした」。間取りでは、ベースになるプランを選び、“ご主人の趣味で通勤の足にもなっている自転車を保管するスペースを設ける”“リビング階段にする”“ウォークインクローゼットを広めに”“風呂を南面に配置する”など、いくつかの要望を伝えられ、「最初に提案してもらったプランから大きな変更もなく、とてもスムーズに進みました」と奥様。棚を設けるなど、細かな部分については建築現場に足を運ばれて、その場で決められたそうです。「CDラックやニッチなどをいくつか追加でお願いしましたが、わずかな作業費がかかる程度で、すっきりとした、統一感のある収納スペースが確保できてよかったです」と奥様。
  ロケーションと敷地の形を最大限に活かしたプランニングの特徴については「斜面になっていて、視界が広がる南側に大きな窓がありますが、周囲の視線を意識しなくてもいいプライベートな感覚が気に入っています」とご主人。白い壁と木目で統一した、太陽の光が差し込むプロヴァンス風の住まいはMさん夫妻の好みにぴったりのご様子でした。
  「もう1軒家を建てたとしても、今回建てた家と同じプランにする」というお二人に、完成度の高いマイホームを実現する秘訣も伺いました。「現場に行っては、家具や家電を置いた状態をイメージして、実際に動いて使いやすさを確認しました。スイッチ、コンセント、給湯パネルの位置も同様ですね」と奥様。これからマイホームをお考えの方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
リビングの壁内にあつらえたCDラック。「あらかじめステレオの置き場所を決めて、取り付けてもらいました」と奥様。
床と天井にフィンランド産のパイン材を使用した主寝室。1階とは趣の異なる、落ち着いた空間が広がっています。照明はSさん夫妻がインターネットで探したという、和紙製。「洋風の部屋ですが、意外に和の物が合うんですね」とご主人。

広めのスペースを要望したという、寝室の隣に設けたウォークインクローゼット。アイロンかけや裁縫などができるように、作業台も設置されています。寝室との間は「頻繁に出入りするのでドアでなくカーテンで仕切りました」と奥様。


ご主人の趣味である自転車の保管やメンテナンスをするために設けられた玄関脇のスペース。床は水洗いも可能な300角タイル貼り。床を張り、壁を加えることで4畳半の部屋にもできる造りになっています。

(左)見晴らしのいい南面に配した浴室。湯船から景色が見える位置に設けた窓がポイントです。


■プラン&データ

間取り ■DATA
  • 延床面積/112.61m2(34.06坪)
           1階床面積61.27m2
           2階床面積51.34m2
  • 家族構成/夫+妻

■HOUSE CALENDER

2003.春 【情報収集】
ご結婚を機に岡山で新生活を始められたSさん夫妻。なるべく早くマイホームを建てるため、住宅展示場やオープンハウスへ足を運んだり、インターネットで情報を収集されたそうです。家づくりでは地元の工務店にしぼって情報収集されたとのこと。
   
2004.4 【土地決定・プランニング】
理想的な土地と出合い、高台で見晴らしの良い敷地に合わせてプランニング。間取りはSさん夫妻のイメージに合った家を手がける地元の工務店へ依頼されました。
   
2004.11 【契約・着工】
工事が始まってからは、頻繁に現場に来られたというSさん夫妻。「コンセントやスイッチの位置、家具の置き場所などを確認しました」と奥様。必要に応じてコンセントの位置の変更や飾り棚の追加などをお願いされたそうです。
   
2005.5 【完成・引越】
完成した我が家を見て「“本当に自分達の家が持てたんだ”と感動しました」と奥さま。今では、いろいろな人に見てもらい、ほめられて、良さを実感しているそうです。


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